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『「悪いこと」したら、どうなるの?』

5月26日(月)。

新刊、というわけではないのですが、この本はスゴイ。
『「悪いこと」したら、どうなるの?』 (藤井誠二・著/武富健治・マンガ)
20080526-1



理論社という出版社から出ているYA(ヤングアダルト)新書「よりみちパン!セ」というシリーズの中の1冊なのですが、そのシリーズの中でもこの1冊は、大人が読んでも言葉を失ってしまうような内容。でも本当は、子ども(対象は中学生以上)にぜひ読んでほしい1冊ですね。


表紙を開いてすぐに出てくるのは、32ページのマンガ。不良グループと一緒に、理由もなく幼なじみの友人を殺めてしまった少年と、加害者の家族、被害者の家族、そして収容されている少年院の教官たちのそれぞれの苦悩が、劇画タッチの絵で描かれています。この32ページで、この本の世界にまず持っていかれます。

そこから先が本文。大きな活字に語りかけるような読みやすい文体、漢字にはふりがながふられていて、小見出しはすべてカラー。非常に読みやすいつくりになっています。…という構成面よりも、内容が濃いんです。例えば目次はこんな感じなのですが、

・子どもでも、死刑になるの?
・「少年法」は、子どもを守ってくれるの?
・少年院って、どんなところ?
・「少年法」が改正されたのは、なぜ?
・犯罪被害者の家族は、どうしているの?
・被害にあった人は、ゆるしてくれるの?



本文では、「きれいごと」ではない「事実」が、「事例」とともに紹介されています。きっと、大人でも初めて知るようなことばかりです。一気に読み進めることができてしまいました。


大人も子どもも、法律に触れるような「悪いこと」をしたら、つかまるんです。
そんな当たり前のことも分からないような事件が本当に多くて多くて、びっくりしてしまいます。


同じマンションの2部屋隣の住人が23歳の女性の部屋に侵入して、女性の行方が分からなくなってしまったり、母を殺して逮捕された22歳の男性が、実は16歳の時には父も殺して逮捕されていた過去が分かったり。女子高校生が真夜中に行方不明になったり、下校途中の女子高校生が田んぼで殺害されてしまったり。自分で自分を終わりにしてしまうのは、もっとやりきれないですね。今日は、29歳のフリーアナウンサーが練炭を使って車内で自殺していたというニュースが流れました。その家族や残された人たちの気持ちを考えると、一度も会ったことのない人たちのことなのに、とてもいたたまれない気持ちになります。そして今起きている事件だけではなく、あれほどの過熱報道で自宅が晒されてしまったのに、その後全く触れられなくなってしまったあの家族は、今頃どうしているのだろうとも思います。例えば、昨年11月に香川県坂出市で起きた、祖母と孫2人の殺害事件とか。あっという間に別のニュースに話題は変わってしまいますからね。。


こんな心痛むニュースが毎日毎日流れていたとしても、
「あぁ、またか」という麻痺した気持ちにだけは、絶対になりたくないですね。



ところで、日曜日の真夜中に、録画していたこの映画を、ようやく見ました。
「それでもボクはやってない」 (周防正行 監督・脚本)
20080526-2


これまた最新の映画ではありませんが、痴漢冤罪と日本の裁判の現実をテーマにしたお話。
ストーリーは知っていたものの、緻密に作られた展開にどっぷり引き込まれました。
悪いことをしていないのに、つかまる。悪いことはしていないと言っているのに、証明できない。
かたや、悪いことをしていてもつかまらない人もいるのにね。


明日は、1つでも明るいニュースがありますように。
匂いに反応する。 | Home | 大相撲五月場所 千秋楽。

コメント

おつかれさまです☆
なんか面白そうな本ですね!
というか七井サンらしい知的なチョイスですね(^_^)
まさしく今のこのご時勢、知っておくといざとなったときに役立ちそう・・・
今度古本屋で見てみます。

2008/05/27 (Tue) 00:54 | 猫(空殻) #7FrXHhSQ | URL | 編集

猫さん。

知的なチョイスでしたか(笑)。面白い1冊ですよ。
他のシリーズ作品も見てみましたが、これは読み応えが
あります。

普通の書店でも置いている店が少なさそうに思えるので、
古本屋でも見つけにくいかもしれませんねぇ。

2008/05/27 (Tue) 01:09 | 七井 李紗 #- | URL | 編集

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